1歳児を連れての旅行、少しハードルが高いと感じたことはありませんか?実際、私も大丈夫だろうかと不安もありましたが、母と子2人での初旅行にチャレンジしてみました。行先は、博多から電車で行ける有田・波佐見。日本有数の陶磁器の産地として知られるこのエリアは、静かで落ち着いた雰囲気でした。行ってみた正直な感想は「ちょっと大変かもしれないけれど、行けます!」です。
本記事では、車なしで1歳児を連れていく有田・波佐見旅行をレポート。電車内での過ごし方、子連れで行けるレストランやスポットを紹介します。
・有田・波佐見へ公共交通機関で行きたい
・1歳児を連れて旅行に行きたい
・1歳児との旅行のコツを知りたい
この記事を書いた人

福留かのこ
・出版・書店関連での勤務10年以上
・年間100冊以上を読む読書好き
・男児の子育てに奮闘中
・旅行が好き。無理なく安く楽しめる旅を実践中
博多から電車で約2.5時間!有田・波佐見へ1歳児との電車旅
子どもとの有田・波佐見旅行を決めたのは
①もともと焼き物に興味があり、有田・波佐見へ行ってみたかった
②行ったことのない場所へ行きたかった
③公共交通機関を使って行ける場所だった
というのが、主な理由です。
福岡に移住して3年が過ぎ、この時は4年目。夫と2人で九州のさまざまなところへ旅行していましたが、子どもが産まれてからはなかなか行けていませんでした。夫の仕事が入り、急遽ぽっかりと空いた日程があり、「せっかくなら旅行しよう!」と出かけることにしました。
1歳後半を迎えていた息子は割と落ち着きがあるタイプで、6時間かかる帰省での移動も大きな問題がなかったので、数時間の移動は大丈夫だろうと考えていました。食事も野菜の好き嫌いはあるものの、ひとまず大人と同じ白米を食べられるようになっていたので、ベビーフードを持って行けば食事も問題ないと判断して旅行することに。
1歳後半を迎えた万福の様子
・電車や車などのが好き
・落ち着きがあるタイプ
・大人と同じ食事を少しずつ食べられるようになってきていた
実際に訪れてみると想定外のことがありましたが、それも旅の醍醐味。むしろ、1歳の子どもを連れての初2人旅行で、「2人でも大丈夫、楽しめる」と自信が持てました。ぜひ参考にしてくださいね。
1泊2日の子連れ旅に備えて準備・心構え
公共交通機関でのアクセス、宿調べは念入りに
1歳児との旅行は、しっかり準備しておけば楽しいものになります。反対にいうと、準備が肝心とも言えます。特に有田・波佐見は公共交通機関でのアクセスがあまりよくありません。また、私が宿泊した上有田駅周辺はお店の数も少なかったので、行き方調べと持ち物の準備はしっかりしておくことをおすすめします。
私が特に念入りに調べたのは、公共交通機関でのアクセス、宿の位置でした。少し調べると、どうやら有田は電車のの本数は多くなく、駅から歩いて行ける距離に宿は少ないということがすぐに分かりました。ですが、乗り換え2回で行けること、歩いて15分ほどの場所で宿も見つかりました。また、波佐見にも行きたかったので、観光客向けの乗り合いタクシーがあることを確認(心配なので電話でも確認)。
もっとアクセスのよい場所に行っても良かったのですが、もともと陶器に興味があり、いつか行ってみたいと思っていたので多少不便でも行くことにしました。
現地で買い物はできないつもりで準備する
初日は博多から、宿のある上有田駅を目指します。2日目に有田から波佐見へ移動し、有田駅から電車に乗って帰る。という計画でした。有田駅の周辺にはスーパーマーケットもあるようでしたが、上有田駅周辺にはありませんでした。また、コンビニも小さなデイリーヤマザキが1件だけ。オムツやベビーフードなどは買えないので、事前に準備して持って行くことをおすすめします。特に子どものものは忘れ物がないようにしておきましょう。
子どもの持ち物
・おむつ 2日分×予備2枚、おしりふき
・ベビーフード 2つ
・インスタントスープ
・子ども用お弁当
・おやつ
・水筒
・ブランケットなど寒さ対策
・移動中にあそべるおもちゃ(シールブック、小さな絵本、新しいおもちゃ、いつも遊んでいるミニカー)
念のため子どものお弁当を持っていったのですが、これに助けられました。お昼ごろに上有田駅に着いたものの、すぐにランチを食べられるようなお店を見つけられなかったので、ベンチに座ってご飯を先に食べさせました。お腹を満たした後に、近くのお店でコーヒーを飲んだり、ぶらぶらと散策をしました。その際に、デイリーヤマザキで翌日の朝食など少し多めにパンなどを購入。なかなか買い出しができない環境なら、買えるときに少し余裕を持って買っておいたほうがよいです。
また、落ち着きがあると言っても、途中飽きたりしていたので移動中に遊べるおもちゃもマストです。訪れたのは11月の終わり。冬らしい寒さだったので、ブランケットなども用意しておいて良かったです。
乗り換え2回、片道2.5時間の移動時のポイント

博多から上有田までの乗り換え
博多から有田へは特急を使えば乗り換え1回、1.5時間ほどで行くことができます。今回は急ぐ旅でもなかったので、のんびり乗り換え2回、片道2.5時間で行くことにしました。乗り換えは以下のような感じです。
博多から上有田までの乗り換え
09:54 博多駅 発
10:48 鳥栖駅 着
10:51 鳥栖駅 発
10:38 江北駅 着
10:49 江北駅 発
12:24 上有田駅 着
電車に乗ったあとにいくつか質問していた女性の車掌さんが親切で、再び声をかけてくれで気づいたのですが、鳥栖駅での乗り換えに3分しかありません…!「一番前の車両から降りると、エレベーターがすぐありますよ」と教えていただきました。これは反省で、おむつ交換なども考えると乗り換え時間は余裕がほしいところです。けれど、博多からどんどん田舎へ行くため、どんどん電車の本数も少なくなります。乗り換えを一度見逃すと、1時間以上待つことになるのも辛いと、ベビーカーでダッシュしてなんとか間に合いました。
ベビーカー移動の注意
また、江北駅からJR佐世保線に乗り換える時に「これはどうしよう」と思ったのが、電車内の段差です。最近の電車などは入口がフラットになっており、ベビーカーの車両がはまらないように気を付ければ大丈夫なのですが、佐世保線は昔ながらの車両で、段差が高い構造でした。さすがに一人では無理だと感じ、乗車時に通りすがりの男性に声をかけて手伝っていただきました(ありがとうございます)。降車時は先頭車両に移動し、運転手さんに声をかけて手伝っていただきました。ベビーカーで行く際は注意が必要なポイントでした。
1歳児と楽しむ有田(上有田)の観光スポット
上有田駅についてまず驚いたのは、その駅舎でした。とても小さな無人駅で、少し不安も感じつつ町を散策。上有田駅で降りたのは、宿から近いのもありますがいくつか行きたい場所があったから。
トンバイ塀のある裏通り

トンバイ塀とは、焼き物を焼成する際に使用される窯の耐火煉瓦(トンバイ)や廃材を再利用して作られた塀のこと。長い年月を経て醸し出される古びた風合いと、陶片が埋め込まれた独特の模様が特徴です。メインの通りから少し離れた静かな場所に位置していており、息子は午前中ほとんど座りっぱなしだったので、車もほとんどこない「トンバイ塀のある裏通り」は彼の散歩に最適でした。普段なかなか見ることのできない風景は、旅行にきたという実感をさせてくれました。
カネアオ

トンバイ塀のある裏通りのすぐ近くに、カネアオという有田焼・波佐見焼のセレクトショップがありました。もともと雑誌か何かで知って、行ってみたいと思っていたお店でした。ご夫婦で切り盛りされており、お店の中を私が見ている間、おかみさんが子どもに絵本を読んでくれたりして、ゆっくり選ぶことができました。若い世代にも親しみやすいデザインや、日常使いできそうな食器類を取り扱っていました。口には出していないけど、「かわいい」を心の中で連発していました。ここで、しょうゆさしを購入。
kasane

上有田駅すぐの場所にある古道具屋カフェFountain Mountainで教えてもらった、カフェ&レストランkasane。いくつかお店を教えていただきましたが、歩いて行けて、息子が食べられそうなお店はここ一択でした。茄子の豚味噌丼をいただきました、あまじょっぱいごはんが冷えた体をあたためてくれました。子どもの「おかわり」催促もとまりませんでした。

陶山神社(すえやまじんじゃ)

kasaneから歩いて10分ほどの場所にある陶山神社。ここは世界的にも珍しい陶器で作られた鳥居が見どころで、神社の随所に有田焼のタイルや陶板が使われています。そして、もう一つの見どころが境内に踏切があり電車をみられることです。息子は乗り物が大好き。実際に間近で電車が走っていくのをみたら、ちょっと怖かったようですが興奮しておりました。


ゲストハウス ケラミック有田

陶山神社のすぐ近くにあるゲストハウス ケラミック有田が今回の宿。オランダ出身の女性オーナーがとても明るくて親切で、とても好きな宿のひとつになりました。ゲストハウスでは子どもNGのところも多いのですが、快く受け入れてくれ、「ここに泊まりにくるお客さんには子連れも多いよ。子どもの声があるほうがいい」と言うようなことを言ってくださいました。宿泊したのは洋室で「寝相の悪い子どもがベッドから落ちないか心配です」と事前に相談したらいろいろと考えてくださっていました。おかげで落ちずにすみました。宿のなかはとても清潔で、アンティークな洋館の雰囲気を活かした内装が素敵で連泊したいほどです。また、オーナーに会いに泊まりに行きたいです。

1歳児と楽しむ波佐見の観光スポット
翌日は宿で、昨日購入したパンや持ってきたベビーフードなどを食べ、波佐見へ出かけました。波佐見へは事前予約しておいた乗合タクシーを利用しました。有田駅前にある観光案内所からタクシーに乗り込み、波佐見町へ向かいます。有田町と波佐見町を巡回する乗合タクシーは、2つの町の5つの観光スポットを巡ります。乗合ということですが、利用した際は私たちだけで貸し切り状態で快適に移動できました。
波佐見町陶芸の館

乗合タクシーで向かったのは波佐見町陶芸の館、20分ほどで到着しました。地元の窯元や商社の商品を展示販売しており、波佐見町で最大級の品ぞろえだとか。何に使うんだろうという大きなサイズの陶器から、日常的に使えるかわいい器まで、さまざまな陶器が売られていました。観光案内所も併設されていたので、まずここで情報収集して観光するのもよいと思います。

波佐見やきもの公園

波佐見焼もの公園は陶芸の館に隣接している公園で、園内にはさまざまな種類の窯が設置されています。ずっと座りっぱなしだった子どもを歩かせて気分転換させていました。訪れた日がとても寒くて、ゆっくり散歩というわけにはいかなかったのですが、子どもの発散場所になったので本当に良かった!園内は階段や勾配があるので、一生懸命のぼりおりして楽しんでいました。

西の原

西の原は福幸製陶という江戸時代から続く窯元が営む製陶所があった場所です。今はリノベーションされ、おしゃれな陶磁器や雑貨のお店、カフェや飲食店などが集まるエリアです。陶芸の館からはベビーカーで10分ほどで到着しました。西の原にあるお店はちょっと小さめなものもありました。ベビーカーで中に入るのが難しいお店もあったので、邪魔にならないようにお店の外に置いて、中をのぞいていました。店内に段差があるお店もありました。お皿が多いと触って割ってしまわないかなども考えると、子どもとゆっくり見るのはできませんでしたが、おしゃれなお皿を見ているだけでも楽しかったです。

博多から有田・波佐見へ電車旅を楽しもう
一泊二日、母子の有田・波佐見旅行の体験をもとに、おすすめスポットなどを紹介しました。ひとつ残念だったのは、子どもと一緒だと、ドタバタしている移動中に割ってしまわないかと心配で、大きめのお皿が買えなかったこと。とはいえ、多少の不便はあるものの、とても楽しい思い出になりました。今度は家族3人もしくは一人でなど、違う形でも有田・波佐見を旅行してみたいなと思いました。


